チェルノブイリから25年たった今、キエフの病院でのレポート。イタリア国営放送RAI2によるドキュメンタリーレポート(日本語字幕付き)。
Thoton News and Views 翻訳資料室
海外ニュース記事の和訳などは、ここに掲載するつもりです。
2012年2月6日月曜日
福島カタストロフ〜日本は子どもに対して高い放射線値を確定した
これは東京当局のゆゆしき措置だ:日本の子ども達に今やドイツの原発作業員と同じだけの放射線値が降り注いでいる。シュピーゲルインフォメーションの取材を受け、文科省は最大被ばく量の値を確定した。専門家は困惑している。
東京 -福島カタストロフ現象の取り組みで、日本の文科省は極端な手法に着手した:同省は、子ども達が学校や保育園で浴びることになる放射線量の最大値を毎時3.8マイクロシーベルトに確定したのだ。シュピーゲルインフォメーションによれば、これは一日に8時間外気に当たる場合に1年で約20ミリシーベルトに達する恐れのあるもので、-ドイツの1人の原発作業員の最大値と同じである。
「これは多すぎる」と、グリーンピース関連の独立専門家であるシャウン・ブルニーは言う。「子どもは大人よりも放射線への感受性が高い」とオットー・フーク放射線研究所のエドムント・レルンフェルダーは憤慨する:「より多くの発ガンの可能性を考慮しなければいけないのは確実だ。政府は限界値を法的に逸脱したのだろうが、道徳的には許されない。」
ミュンヘンのヘルムホルツ放射線防護研究所所長のペーター・ヤコブは、放射能事故における国際放射線防護委員会によれば、年間20ミリシーベルト以下の測定値が推奨されるにもかかわらず、日本政府の措置としては本当に初めて深刻な問題になるとしている。:「子どもは高い放射線への感受性を持っているので、20ミリシーベルトという値はなんとしても避けなければならない。」
多くの日本の両親達が、被災地での4月6日の学校再開に反対した。グリーンピースは、地域の市民団体や環境団体による、限界値(基準値?Grenzwerte)に反対する戦いを支援する意向を示している。
日本はその間、損傷した福島原発周辺を立ち入り禁止区域と設定した。菅直人首相は木曜日に福島県を訪問誌、国の許可がなければ入れないという、原発から半径20kmの立ち入り禁止区域について説明した。そこは以前確かに避難区域に設定されたが、立ち入り禁止ではなかった。立ち入り禁止区域の法律はこの木曜日の深夜現地時間)に発効されたのだ。
3月11日の地震と津波を生き延びた約8万人の住民がこれに当てはまる。放射能の危険性にもかかわらず、家財道具を持ち出すため独断で居住地域に戻る避難者はますます増えていた。今は印刷された許可証を提示する場合のみ可能となっている。1世帯に1人だけ、この地域への2時間の立ち入りが認められている。その際、防護服と線量計を身につけなければならないと枝野ゆきお官房長官は説明している。彼らはまとまってバスで立ち入り禁止区域に連れて行かれる。しかしこれは損傷した原発施設から3km以内に家のある人には適用されない。彼らはこの区域に絶対入ってはならないのだ。
日本政府はさらに、核廃墟の周囲20km周辺の避難区域を、放射性粒子が長期的に蓄積する懸念から、一部の市町村に対して拡大した。当該地域の住民は約1ヶ月住居を離れなければならない。
福島原発を破壊した未曾有の地震と津波から1ヶ月以上が経つが、25年前のチェルノブイリ大爆発以来の深刻な原発被害は未だに制御下に置かれていない。東電は週末、6ヶ月から9ヶ月の間に損傷した原子炉を安定させることができるよう期待すると述べた。この工程はしかし、「全てが順調に進んで」初めて達成されるだろうと、枝野は述べている。
政府はさらに、損傷した福島第一原発から約10キロに隣接する福島第二原発の周囲の避難区域を縮小すると発表した。「もっとも深刻な事故」の可能性が薄まったという。この区域はこれで原発周囲10kmから8kmに縮まった。そこの全ての原子炉は長期的な停止を安全に行えると見なされている。
翻訳:A. K
福島第一原発周辺で鳥の数が激減
仮訳。
英インディペンデント紙の記事「Bird numbers plummet around stricken Fukushima plant」より
大災害を起こした東京電力福島第一原子力発電所の周辺を調査している国際的研究チームは、同地域で、鳥類の生息数が減少し始めているという研究報告を明らかにした。原発から放出されたフォールアウト(放射性降下物)が現地の生物に悪影響を及ぼしたのだとすれば、戦慄すべき兆候といえよう。
これは、過去25年間で最悪の核災害となった福島原発事故に関する初の本格的な研究となる。日本・アメリカ・デンマークからなる研究チームは、同様の炉心溶融事故が起きたウクライナのチェルノブイリ市と福島の両方に共通して生息する14種の鳥類について比較分析した。その結果、福島の被災地域のほうが、チェルノブイリより、はるかに影響が大きかったとしている。
オランダの出版社が発行する環境問題の専門誌「Environmental Pollution」で来週発表される予定のこの調査結果は、鳥が、主な繁殖期である3月~7月に、放射線による直接的な悪影響を受けた可能性を示唆している。
研究チームのメンバー、ティモシー・ムソーとアンダース・ペイプ・モラーの両氏は、チェルノブイリ原子力発電所周辺の2,850平方メートルに及ぶ汚染地域を数年間に渡り、調査した人物。原子炉1基からなるチェルノブイリ原発は、1986年に爆発事故を起こし、ヨーロッパの広い範囲に、セシウム、ストロンチウム、プルトニウム等の放射性物質を拡散させた。この事故から4半世紀経過した現在も、同発電所の周辺は、人の住めない地域となっている。
両氏によれば、福島原発事故による鳥類の生息数に対する大規模な悪影響がこの研究によって明らかになった、としている。寿命の短命化、オスの生殖能力の低下、脳萎縮が確認され、また、多くの種で、DNAの突然変異率の劇的な上昇、発達障害、個体群の死滅などがみられた。さらに、昆虫類についても、寿命が顕著に短くなっている、としている。
和訳:T.A. プルーフリード:G.L, K.M, G.Y